「私は最強」の歌い方解説!うまく歌うコツ教えます!(ウタ from ONE PIECE FILM RED)


無料でボイトレ講師を探してみる!
↓画像をクリック↓

見つけるまでは完全無料です!
講師1,000人以上!


「私は最強」の音域、キー(調)、作詞作曲について

みるきー

コンにちは!みるきーです。
ボイストレーナーとして専門学校や声優養成所で歌を教えたり、
ミュージカルの歌唱指導をしています。

まずは「私は最強」の音域を確認しておきましょう。

音域:最低音 mid2A 〜 最高音 hiE

私は五線譜の方が慣れているので、両方のせてみました(いらない?w)。
音域的には、1オクターブと+7(楽典では1オクターブと5度)のため、この曲の音域は曲の印象より意外と普通と言えます。
Adoさんは表現力が豊かですし、裏声を駆使しているのでこの曲の音域が実際よりも広く感じるのかもしれませんね。

ちなみにオリジナルのキー(調)はE(ホ長調)です。
Mrs. GREEN APPLEがセルフカバーを出しましたが、Adoさんと同じキーでした。
これは、同じキーで歌いたいという男性が多そうですね!
自分の首、ではなくのどを締めないように気をつけましょう。

作詞作曲は大森元貴おおもりもときさん。Mrs. GREEN APPLE(通称ミセス)のボーカルの方です。
大森さんについて詳しい情報を知りたい方は、ウィキペディアをご覧ください。→https://ja.wikipedia.org/wiki/大森元貴#関連項目

「私は最強」の歌い方解説

さてこの曲は全体的にもMrs. GREEN APPLEならではの明快なメロディと、爽快感あふれるアップテンポな楽曲となっていて、一度聴くといかにもミセスっぽい!と感じると思います。

そんなMrs. GREEN APPLEらしさが出ている特徴の一つに、付点のリズムが多く使われていることが挙げられます。
この曲の付点のリズムとは、いわゆるスキップのリズムのことです。

「私は最強」の中には、このスキップのリズムがたくさん使用されています。

例をあげますと、
「おどりこ みたいでさ」
「あたらしい けしき ぜったいに みれるの なぜならば」
「ひくにひけなくてさ」
「すばらしきじだい いまはただまってる だれかをね」
など、枚挙にいとまがありません。

この付点のリズムをうまく歌うコツとしては、1拍めと3拍めにアクセントをつけると歌いやすくなります。

例えば、上記の「おどりこ みたいでさ」の部分では、1」「3」、「1」「3がそれぞれ1拍め、3拍めにあたります。「ど」「こ」「た」「さ」手拍子をしながら歌ってみるとアクセントがわかりやすいと思います。
どうですか?ミセスっぽさを感じていただけましたか?w

うまく歌えない人は、最初は少し大げさにアクセントをつけて練習して、できるようになったら自然に聞こえるように徐々にアクセントをなめらかにしていくといいですよ。

せっかく声がいい人でも、リズム感がないと「あら、残念」という感じになるので、ぜひリズム感は身に付けたいところです。
どうしても自分で練習するには限界を感じた場合には、ボイトレに行ってみるのも一つの手です。
1人でできずにモンモンとするよりは、プロの手を借りてしまうのもよいでしょう。

次に、またまたリズムが難しいポイントが出てきます。

「むりは ちょっと してでも」から3拍子(1,2,3,1,2,3のワルツのリズム)に変わります。

このリズムの変化をうまいこと感じたいですね。
曲調も変わっているので、この3拍子の部分はかわいらしく歌いましょう。

また、3拍子のリズムは1拍めにアクセントをつけます。上記の「むりは ちょっと してでも」の中では、1」「ちょ1」「1」「1の部分にあたります。
先ほどと同様に、「む」「ちょ」「し」「も」手拍子をしながら歌ってみましょう。

そして「くさるでしょう?」「さ」から元の4拍子に戻ります。
この「さ」に勢いよくアクセントをつけると、元のテンポ(速さ)に戻りやすくなります。

ここまできて、自分のリズム感に絶望した人もいるかもしれません。
でも大丈夫です!最初から全て完璧にできる人はいません。
私なんて、小さい頃からピアノを習い、大学院まで行って歌と音楽をずっと勉強し、血のにじむような努力をしてきたのです・・・(遠い目)

それはさておき、自分ではできそうもないので、プロ(ボイストレーナー)に頼ろうか迷い始めた方も、まずは自分でできるところからやってみようと思った方も、こういったリズム感をつけるのに役立つ機器もありますよ。

さて、解説はまだまだ続きます。
そのあとに出てくる「みごとなまでに わたしは さいきょう」の部分は、他の「さいきょう」という歌詞と違って、デクレシェンド(だんだん小さく)で歌います。

また、他の部分は「最強」ですが、この部分は最「恐」という漢字になっています。
声量を小さく歌うことで、恐れ、迷いや不安等を表すことができます。ここで少しウタの内面が見えるようですね。

そして1番最後に歌う「アナタとさいきょう」だけ他の「さいきょう」と歌う部分とリズムが異なっていることに気がつきましたか?

最後だけ、少し前に突っ込んで歌うリズムになっています。わざわざ最後だけリズムを変えているということは、意味のあることなので、ちゃんと表現したい部分です。

こういった細かいところをきちんと歌うだけで、自己満足はもちろんのこと、わかる人には「お、こいつデキるな」と思ってもらえますw

まとめ

大事なポイントに絞ったつもりですが、わりと細かすぎる解説になりましたがいかがでしたでしょうか。

1番はじめに音域を説明したとおり、「私は最強」はそれほど音域が広くありません。
ですので、覚えてしまえばメロディはそこまで難しくないと思います。
この楽曲のポイントはリズムを制することにあると思っていただいてよいでしょう。

また、どの楽曲にも言えることですが、原曲ばかり聴いていたり、オリジナルの通りに歌いグセまでを教える動画を多く見ていると、無意識にモノマネになってしまうことがあります。
(歌マネ、声マネが悪いとは思いませんが、正直生徒さんにこれをやられてしまうと萎えます・・・)

これは私の主観ですが、音域は一人一人違うので、どこまで地声で、どこから裏声で歌うか人それぞれでいいと思います。

Adoさんが好きで、絶対そのまんま歌いたい!という人以外は、自分に合ったキーで歌うか、もしくはオリジナルと同じキーでも自分の地声では出にくいところから裏声にすればいいと思いますよ。特になぜか男性が無理をしがちな傾向にありますw

特に耳コピで歌を覚える人は、歌い方も無自覚のままマネしてしまっている事が少なくありません。一度ついてしまったクセはなかなか取れないのが大変なところです・・・
(苦労するのは先生側ですがw)

声は一人一人違うので、自分の声で自信をもって歌えるようになって欲しいなという思いがあり、「歌なしピアノメロディのみ、歌詞付き」の練習用の音とり動画を作ってみました。
(歌があると、無意識にマネしてしまう可能性があるので・・・)

よかったら歌ウマを目指して活用してみてくださいね♪

ページをシェアする!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です