シャウトとは、直訳すると「叫び」という意味ですが、歌で使用されている意味としては主に声を意図的に潰したり歪ませたりする表現技法の総称です。
今回は、そんな「聞いたことはあるけど具体的には?」と聞かれるとよくわからないシャウトについて詳しく調べましたのでまとめていきます。
シャウトとは?
そもそもシャウトとはなにか?
歌手がシャウトするというのはたまに聞きますがよくわかりませんよね。
シャウトというのは直訳すると「叫び」という意味です。
歌の途中や最後で、普通の歌声とは違う雰囲気で叫ぶことがあります。あれがシャウトなのですが、具体的には声をつぶしたり、ひずませたりするテクニックです。
ただシャウトといっても、いろいろなシャウトがあります。
シャウトはそれらの総称です。
ではどのようなシャウトがあるのかを説明していきます。
シャウトの種類
シャウトは大きく分けて4種類となります。
- スクリーチ
- スクリーム
- グロウル(デスボイス)
- ガテラル
スクリーチとスクリームが高音のシャウトで、フライスクリームとも呼ばれます。
グロウルとガテラルが低音のシャウトで、フォールスコードスクリームとも呼ばれます。
一つずつ解説していきます。
高音のフライスクリームとは
高音のシャウトをフライスクリームと呼びます。
高音のシャウトにはさらに2種類あります。
1.スクリーチとは
スクリーチとは、シャウトの中でも一番高音の叫びです。
シャウトといったらこの高音の叫びをイメージする方が多いのではないでしょうか。
2.スクリームとは
これもスクリーチと同様に高音ですが、音質が独特です。
音を言葉で表すのは難しいですが、「シャー」という音になります。
イメージは猫が怒ったときの声ですね。
低音のフォールスコードスクリームとは
低音域のシャウトです。
こちらも基本的には2種類となります。
3.グロウル(デスボイス)とは
低音のシャウトです。
デスボイスという表現の方が耳なじみがあるかと思いますが、マキシマムザホルモンさんなどが使う低い方の声ですね。
デスボイスはほとんどの場合、グロウルと同意です。
ちなみにデスボイスという表現は日本でしか使われていない用語のようです。
ゾンビのような声からダミ声まで、幅広く使用されます。
4.ガテラルとは
デスボイスよりもさらに低音。独特な音です。
水中から空気が上がってくるときの「ボゴボゴボゴ」みたいな音と表現されることが多いです。
シャウトの使い方の例
言葉だけではシャウトがどんな感じなのかイメージが付きにくいと思います。
歌手の方の一例を見ながら解説していきます。
声はさまざまで、どこからどこまでがスクリーチかなど、明確に区分するのは難しいですし、聞き分けるのも難しいので、高音と低音のシャウトに分けて例を記載します。
高音のシャウト(スクリーチ、スクリーム)の例
私はONE OK ROCKのシャウトが好きです。
ライブの盛り上がるところでグワーっとシャウトが入ると気分も一気に盛り上がりますよね。
こちらの曲では最初にシャウトから入るのでわかりやすいです。
また、デーモン閣下は日本でもトップレベルのシャウトを持つと言われるほどです。
高音の叫びがとにかくヤバい。さすが閣下と言わざるを得ません。
残念ながら公式で良い動画が見つかりませんでしたので、YOUTUBEなどで是非検索してみてください。
低音のシャウト(デスボイス、ガテラル)
デスボイスで外せないのがやはりマキシマムザホルモンですよね。
下の動画では1:12くらいです。
ちなみにマキシマムザホルモンはいろんな声を使い分けるので、いろんなシャウトを聞くことができます。
シャウトやデスボイスの出し方・やり方
高音のシャウトやデスボイスの出し方について解説していきます。
シャウトやデスボイスの発声の基本
シャウトの基本的な原理は、発声時に通常よりも非常に多い息を吐きだすことで声を歪ませるというものです。
息を吐くときの喉の状態により大きく二つに分けられます
高音シャウトの出し方(フライスクリーム)
声帯を閉じた状態で、且つ裏声をベースに出します。
声帯を閉じるイメージは、エッヂボイスで得ることができます。
声帯を閉じた裏声ですので、ヘッドボイスのような喉状態を作ります。
その状態で思いっきり息を吐きだすことで高音のシャウトができます。
あとは、鼻腔共鳴、口腔の響き、喉の締め具合などを調整してみて、自分好みのシャウトがでる感覚をつかみましょう。
低音シャウトの出し方(フォールスコードスクリーム)
一方こちらは声帯が開いた状態で、大量の息を吐きだすことで声を歪ませます。
地声ベースとなります。
声帯を開く、喉を開くという感覚は、あくびをしながら声をださないで息を吐きだすようなイメージです。
この状態で大量の息を吐き出し、少しずつ声帯をしめると声っぽくなっていく原理です。
こちらも調整していろいろと試してみる必要があります。
喉の中の状態は目で見て確認することができないため、感覚は本当に人それぞれです。
自分の感覚というのを見つけましょう。
シャウトについてのまとめ
まとめた表を添付します。
ちなみに、シャウトはカラオケでやりすぎるとうるさいので、ほどほどにしましょう。
以上、ましゅーでした。